『ミステリと言う勿れ』徹底解説｜久能整の名推理と哲学的思考の魅力とは？

こんにちは、20代女子ブロガーのアサミです！今回は、田村由美（たむらゆみ）先生による人気漫画『ミステリと言う勿れ』を徹底解説します。タイトルの通り、ミステリー風味のストーリー展開ながら、推理そのものよりも主人公・久能整（くのうととのう）の独特な思考プロセスや哲学的会話が魅力的な作品です。いつの間にか事件解決に導いてしまう、その言葉の力とは一体…？

はじめに
久能整（くのうととのう）のキャラクター像
ミステリーの新境地？事件と会話劇が紡ぐストーリー
20代女性が読んで思ったこと
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まとめ

はじめに

『ミステリと言う勿れ』は、月刊フラワーズ（小学館）で連載中のミステリー漫画。物語は大学生の久能整が殺人事件の容疑者として警察に呼ばれるところから始まります。しかし、彼が事件に対して行うのは鋭い“推理”ではなく、ひたすら独自の視点から物事を語る哲学的な会話。それが結果的に周囲の誤解や事件の謎を解きほぐしていく展開が、従来のミステリーとは一線を画しています。

久能整（くのうととのう）のキャラクター像

1. 日常会話が哲学的議論に早変わり

整は警察からの尋問やクラスメイトとの何気ない会話でも、必ず“自分の考え”を筋道立てて言葉にします。歴史や文学、社会問題などへの博識を交えながら理路整然と語るため、対話相手はいつの間にか彼のペースに巻き込まれてしまうんです。

2. 人を救うのは推理じゃなく“言葉”

実際に整が行うのは、いわゆる探偵のような証拠集めや推理ではなく、“考察”や“問いかけ”に近いもの。相手の背景や心理を引き出しながら「それってどういうこと？」と突き詰めていくことで、事件の真相や人間関係の根深い問題が自然と浮かび上がってきます。

3. 見た目はただの大学生

ふわっとした天然パーマと、マイペースな雰囲気。クラスでは地味な存在だけど、一度口を開けば誰もが耳を傾ける。それが久能整という人物の大きなギャップですよね。彼の存在自体が、本作の最大の魅力と言っても過言ではありません。

ミステリーの新境地？事件と会話劇が紡ぐストーリー

1. “謎解き”よりも“対話”が主役

一般的なミステリー漫画だと、探偵役が証拠を集め、犯人のトリックを暴く展開がメインですよね。しかし本作では、事件そのものよりも、人間関係や社会の矛盾が浮かび上がる対話が中心。整が延々と話しているだけなのに、なぜか目が離せなくなる不思議な魅力があります。

2. 社会風刺や人間ドラマを含む深いテーマ

物語には殺人事件や誘拐、詐欺といった要素が登場しますが、それらを通じて取り上げられるのは、家族問題、偏見や差別、社会の歪みなど。整の思考が読者にも問いを突きつけてくる感覚があり、読み応えが抜群です。

3. 伏線が巧妙に張り巡らされる構成

会話劇が中心とはいえ、ミステリーとしての緻密な構成もしっかり。読んだ時点ではさり気なく感じるエピソードやキーワードが、後の展開で大きく作用することも。繰り返し読むほど新たな発見があるので、リピート率も高いんです。

20代女性が読んで思ったこと

正直、初めは「主人公がずーっとしゃべってる漫画ってどうなんだろう…？」と思っていました。でも実際に読んでみると、整の言葉一つひとつが新鮮で、まるで哲学対話を聞いているような面白さがあるんです。

「本当にそうだよな…」と共感する部分が多い
事件解決より、人間関係の“解きほぐし”が快感
整の語りにハッとさせられる場面が多くて勉強になる

普通のミステリーに飽きてきた人や、人間ドラマをじっくり味わいたい人にドンピシャだと思います。

興味のある方は、他のミステリーや個性派主人公の作品も併せてチェックしてみてください。

まとめ

『ミステリと言う勿れ』は、ミステリーと哲学的会話の融合が生み出す独特の世界が最大の魅力。その中心にいる久能整は、事件を推理するのではなく、対話によって相手の内面や社会の問題を炙り出していく異色の“探偵役”とも言えます。

推理漫画っぽさは控えめで、会話劇が中心
整の名言・哲学が、事件以上に興味をそそる
読後に“考える”楽しみが待っている

人間ドラマを深く味わいたい方にうってつけの本作、ぜひ一度手に取ってみてください。きっと、久能整の言葉があなたの思考の扉を開いてくれるはずですよ！